災害援助資金へ寄付することによって、山火事やその他の自然災害で被災した家族や地域を支援することができます。

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はしか・風疹とは?

 

Fighting Measles

はしかはこれまでに知られている最も感染力の強い病気の一つで、世界中で幼児の疾患、障害、死亡の主原因となっています。はしか・風疹イニシアチブ(M&RI)によれば、これまでに大きな進展が遂げられてきたものの、今も毎日約380人の子どもたちがはしかの合併症のために命を落としています。2018年には、はしかの感染者数は900万人を超えました。

風疹、別名「ドイツはしか」は妊婦と胎児にとって極めて危険なウイルス性疾患です。妊娠中の女性が風疹にかかると、生まれてくる子どもが先天性風疹症候群(CRS)を発症するリスクが高くなります。CRSは流産を招いたり、心疾患・難聴・失明といった深刻な先天性欠損症を引き起こすことがあります。M&RIによれば、毎年10万人余りの新生児がCRSを持って生まれてきます。 風疹との闘いは予防接種への取り組みによって大きく前進しており、84カ国で撲滅が達成されています。

LCIFとパートナーはしばしば、はしかと風疹を合わせて語りますが、それはこれらの疾患がともに安全かつ有効で安価なワクチンによって予防できるからです。ワクチンは多くの場合はしか・風疹(MR)混合ワクチンとして提供され、コストは子ども1人当たり2ドル未満です。世界保健機関は十分な免疫をつけるため、はしかワクチンを2回接種することを推奨しています。低所得国の多くでは、限られた医療インフラと情報不足のために、家族が子どもに予防接種を受けさせることは難しいことから、はしかと風疹の混合ワクチンを1回分として提供することに利があります。

現在の状況

 

LCIFは2019年、はしかの流行に対処する活動を支援するため、M&RIに2年間で100万ドルを提供することを約束しました。中所得国における予防接種キャンペーンと、5歳以上の子どもたちへの予防接種に充てるための資金です。中所得国への資金援助という選択肢の効果は限定的ですが、この活動ははしかと闘い、または流行を予防して命を救うために重要です。LCIFの資金は、ブラジル、メキシコ、ガボン、赤道ギニアにおける予防接種活動に充てられています。

地域社会に働きかける

 

School Visit

はしかとの闘いにおけるライオンズの最大の貢献は、おそらくこの社会への働きかけにあると言えるでしょう。地域をよく知るライオンズは、その地域に影響を与える方法を知っています。各地のライオンズは積極的に社会に働きかけ、啓発することで、はしかの危険性や予防接種のメリットに対する人々の認識を高めています。また、戸別訪問によって幼児の保護者に語りかけ、その知識を高めています。パレードを主催したり、ラジオ広告によって予防接種キャンペーンを推進しています。近隣にポスターを貼り、チラシを配っています。地域や国の当局者、地域住民や宗教指導者と協議して各地で予防接種の啓発活動の回数を増やし、LCIFのパートナーと協力して僻地にも情報が届くようにしています。

2013年以来、LCIFは用途指定交付金を提供することにより、国レベルでのライオンズの取り組みを支援してきました。彼らが予防接種キャンペーンで免疫付与のメリットへの認識を高め、参加者数を増やせるようにするためです。2021年現在、社会への働きかけと啓発活動を支援するため、LCIFが25余りの国と地域のライオンズに提供してきた資金は360万ドルを超えています。

LCIFのはしかとの闘いの歴史(2010~2020年)

 
2010年
  • はしかイニシアチブとビル&メリンダ・ゲイツ財団からLCIFに、世界中のライオンズにはしかとの闘いに取り組んでもらいたい、というパートナーシップの提案がありました。現在はしか&風疹イニシアチブ(M&RI)として知られるこのイニシアチブは、はしかと風疹の撲滅に尽力するパートナーの連合体です。ビル&メリンダ・ゲイツ財団の重点分野には、5歳児未満と産婦の死亡率を減らす介入の提供、ワクチンで予防できる疾患の拡大抑制、諸国間と世界における健康アウトカムの格差是正の推進などが含まれています。
  • 2010年、ライオンズとLCIFはビル&メリンダ・ゲイツ財団から初回の補助金を受けて、エチオピア、マダガスカル、マリ、ナイジェリアの4地域におけるはしか撲滅活動に役立てました。この試験的取り組みに参加したライオンズは、活動の焦点を次の3つの主要分野に絞りました。(1)地元、地域、国レベルでの啓発活動、(2)社会に直接働きかける取り組み、(3)資金援助。ライオンズとパートナーによる活動は大成功を収め、上記4か国で予防接種を受けた子どもたちの数は4,100万人に達しました。

もっと読む: ワンショット、ワンライフ:ライオンズはしかイニシアチブ(英語のみ)

2011年
  • この試験的取り組みの成功と世界中の地域社会でライオンズが果たしている役割に鑑み、ゲイツ財団は2011年10月、LCIFに500万ドルのチャレンジ補助金を交付しました。ライオンズとLCIFはこれを上回る1,000万ドルの提供を求められ、はしか撲滅のために総額1,500万ドルが確保されることになりました。
2012年

ライオンズはゲイツ財団のチャレンジを2012年に達成し、資金は1,500万人余りの子どもたちに届けるはしかワクチンの購入に役立てられました。資金援助に加えて、ライオンズは直接はしか予防接種キャンペーンに取り組んでいます。LCIFの支援を受けて啓発活動を続けるとともに、今後のキャンペーンの企画にも積極的に着手しています。

2014~2017年
GAVIとのパートナーシップ

LCIFはGAVIワクチン・アライアンスと連携し、世界の最も貧しい国々に暮らす数千万人の子どもたちを守っています。3,000万ドルを集めることにより、LCIFはGAVIワクチン・アライアンスとの約束を果たしました。GAVIはLCIFが集めた資金と同額のマッチング資金を拠出し、総額6,000万ドルが確保されました。この資金提供に加えて、世界中のライオンズが予防接種キャンペーンへの認識と参加の向上を目指して啓発活動を行い、社会に働きかけています。その成果は目覚ましいものとなっています。

もっと読む:

2018~2020年
GAVIとのパートナーシップの第2段階

2018年、LCIFは社会への働きかけと啓発活動を焦点に、GAVIとのパートナーシップの第2段階に入りました。ライオンズは各地域社会で保護者、学校、自治体、その他の地域リーダーに語りかけています。予防接種センターでボランティアを務め、はしかとはしかワクチンに関してよくある誤解を解消し、はしかの予防接種がすべての子どもにとって重要な理由についての情報を広めています。GAVIとLCIFは協力して啓発資料と資金援助を提供し、ウガンダ、タンザニア、ジンバブエでライオンズが社会に働きかけられるよう支援しています。

 

最前線から

ブラジルではしかの流行を食い止める

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大流行で私たちは生活に大きな打撃を受けましたが、実はその前から、世界各地ではしかの患者数が 23年ぶりに急増していました。課題があるとしても、予防接種をすべての人に、どこにいるかに関係なく確実に届けることは不可欠です。

メキシコではしか流行の予防策を実施

はしか、風疹、先天性風疹症候群(CRS)の根絶状態を維持するメキシコの国家戦略の一環として、同国保健省は汎米保健機関(PAHO)とライオンズクラブ国際財団の支援と戦略的パートナーシップを受けて、予防接種キャンペーンを実施しました。

お問い合わせ

 

詳しい情報をお求めの場合や、何かご質問がありましたら、LCIFGlobalGrants@lionsclubs.orgまでご連絡ください。

子どもたちには私たちが必要です。

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