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グローバル・アクション

ウガンダのライオンズは、困っている人を思いやることは自分自身を大切にする方法だと信じています

ビオラ・ジョビータ 2020 年 11 月 05 日
最前線で闘うエンテベ・グレード B 病院の医療従事者たちに個人用防護具を寄付するウガンダのライオンズクラブと、それらを受け取る地元当局の新型コロナウイルス(COVID-19)対策本部駐在事務官ローズ・キラビラ氏

「ことわざにあるように、誰かが川を渡るのを先導してあげると、先導したあなた自身も川を渡ることになります。そして、他の誰かが川を渡るのを手助けしたことで、あなたは一層幸せになります」

私たちにできることは、人々に力を与え、彼らの暮らしに永続的に持続できる変化をもたらすことだけです

411 B地区(ウガンダ)のダンズ・ナトゥリンダ前地区ガバナーのこれらの言葉は、ウガンダのライオンズが、彼らのクラブが会員数を増やし自らが暮らす地域社会への影響力を高める際に取り入れてきた共同の草の根アプローチを言い表したものです。

411 B地区は、2018年に会員数952人の暫定地区となり、その後、7つの新クラブを結成して575人の新会員を加え、会員純増数450人を達成して2020年7月1日に正地区となりました。会員数の増加により、年度当初の奉仕受益者数50万人という目標を大きく上回り、年間で300万人に上る人々に奉仕することができ、より多くの人々の暮らしに直接影響をもたらしています。

この成果は、リーダーたちが何年にもわたって力を合わせて取り組んできた結果であり、ダンズ前地区ガバナーが述べているように、「奉仕の意義をピーアールすることにより奉仕する相手を引きつけ、奉仕の恩返しをしてもらったり、また、ライオンズに入ってもらい援助を必要としている他の人たちに一緒に奉仕してもらったりしながら、人道主義の精神を作り出すのです」これには相乗効果がありました。ウガンダで会員数が増えれば、ウガンダ人への奉仕に携わるより多くの手を得ることができるのです。

持続可能なライオンズのブランド作り
411 B地区の目標と戦略は、ライオンズの奉仕のあり方における根本的な変更を促すことに向けられています。これらは、一人ひとりのライオンに力を与え奉仕に参加させることにより、自らが暮らす地域社会に変化をもたらし、地区のために強い礎を築くためのものであり、現職のリーダーが次期および元リーダーと力を合わせて成功に向けた継続的な共同計画を実施することを通じて、持続可能性を実現しています。

ダンズ前地区ガバナーと協力して、第一副地区ガバナーであるライオンのセドレイス・M. ルウェキキガは、奉仕事業には「持続的な効果をもたらす可能性があり、それにより自分たちが奉仕する地域社会に足跡を残すことができるようになる」という理由から、2020~2021年度は奉仕事業に重点を置くと述べています。

2020~2021年度地区ガバナーの任期への準備に加えて、当時事業コーディネーターも務めていたセドレイス第一副地区ガバナーは、地元での資金調達によって地区に根差した事業とその実施を主導し、それらの取り組みを支援するためにライオンズクラブ国際財団(LCIF)の資金を活用しました。ライオンたちは情熱を持って事業に参加し、各クラブがその奉仕する地域社会で存在を明確にするための主要アクティビティを持つという計画を伴う、より大きな注目度と影響力のある事業を提供しました。

地区のグローバル会員増強チーム(GMT)コーディネーターも務めていたジョン・ボスコ・ヌタンガーレ第二副地区ガバナーは、各計画や、地区を運営するシステムとプロセスをまとめた情報を記載した文書である地区運営マニュアルに言及し、さらに、地区は会員増強に著しい前進を遂げたが、依然として会員勧誘のさらなる取り組みが必要であると付け加えました。マニュアルは「クラブと力を合わせて取り組む力を私たちに与える適切な役員体制を示してくれました」と語り、「非公式の目標は、設定した目標を3倍にすることです。そうすることで、私たちは知名度を高め、地域社会により良く奉仕する力を私たち自身に与えていることになるのです」

ビジョンを共有する
この計画の一環として、地区は様々な担当チームを設定してクラブや会員を支援しました。例えば、会員体験サポートチームは、会員の参加と満足度に重点的に取り組むことで、クラブと協力して現在の会員の維持と元会員への参加の呼びかけを行ってきました。この取り組みを通じて、クラブは「クラブ会員維持の手引」、「会員満足度向上ガイド」、「あなたのクラブ、あなたのやり方で」ガイドなどのライオンズクラブ国際協会のリソースを活用するよう奨励されます。

対立の解決策を見極めることは、会員維持のもう一つの戦略となっています。411 B地区は、地区役員1名を筆頭とする各ゾーンの代表者から成る調停および対立解消チームを作りました。クラブ内で対立が起きると、元会長のような先輩会員の助けを得ながら、確立された仕組みによって解決されます。それは時として、こうした対立を内部で解決することが難しい場合もあるからです。チームは、いかなる深刻な対立も、クラブの長所をリスクにさらすことなく調停によって確実に解決します。

地区会費と国際会費の期限内支払いもたびたびもう一つの課題となっており、ステータスクオ・クラブ処分を受けて活動停止となるリスクにさらされるクラブもあります。そこで、地区は地区レベルでクラブ口座支援プログラムを開始し、役員たちがそれをゾーンレベルで推進しています。このシステムは、財務上の課題を抱えている可能性があるクラブにとって保険の役割を果たします。クラブがこのプログラムに定期的に資金を出すこと、そして活動停止の危機に際して資金を借りた場合、定められた期間内に返金することが、このシステムの利用条件です。

行動できる環境をつくる
また、継続中の地区の計画は、行動の最前線に立つべくグローバル・アクション・チーム(GAT)に力を与えてもきました。グローバル会員増強チーム(GMT)は、会員勧誘、エクステンション・プログラム、会員体験サポートのために別々の地区役員を含むものに拡大され、全員がGMTコーディネーターに報告します。

「会員増強は、常にライオンズの最優先事項です。なぜなら私たちの奉仕の範囲や私たちが影響を与えることができる人々の数に直接関係するからです」とジョン・ボスコ・ヌタンガーレ第二副地区ガバナーは言います。地区は、地区レベルとゾーンレベルの両方でGATを拡大する多方面からのアプローチを使って飛躍的な会員増強を促すことで、会員の価値の向上と新マーケットの開拓を目指しています。

地区のグローバル指導力育成チーム(GLT)は、クラブ役員の指導、地区の指導力育成、ライオンズ・メンター・プログラム、およびライオンズ学習センターを通じたオンライン研修を担当する追加の地区役員を含むものに拡大されました。GLTコーディネーターはこれらの役員監督に当たり、該当するゾーンの役員からのサポートを受けます。ゾーンの役員たちは、所属ゾーンのクラブ役員と直接連絡を取り、彼らを指導し、サポートします。

地区のリーダーは全員、GLTコーディネーターが企画したオリエンテーションを受け、役職について精通します。またコーディネーターは、現職のリーダーとリーダー志望者の両方に対して、年間を通じて継続的に指導力育成のサポートを提供します。ゾーン役員はクラブのリーダーたちの計画立案をサポートし、リーダーとして新しい役割を引き受ける彼らを引き続き指導します。「リーダーシップは、私たちが目標や願いを叶えることを可能にする推進力です。そのため、私たちは国際協会におけるすべてのレベルで指導力育成に重点的に取り組む必要があります」とGLTコーディネーターのライオン ジャーヴェス・ヌディアナボは言います。

励まし、貢献を称える
奉仕に関して、グローバル奉仕チーム(GST)のライオン ジョン・アクレはこう述べています。「私たちにできることは、人々に力を与え、彼らの暮らしに永続的に持続できる変化をもたらすことだけです。私たちは、奉仕の主要分野すべてにおいてアイデアやスキル、独創性、イノベーション、参加型の奉仕を提供することによって彼らを力づけることができます。地域社会と力を合わせて地域社会のために活動し、地域社会をより良くしましょう」すべてのクラブが定期的に活動できるようにするために、地区は様々な奉仕分野に重点的に取り組むゾーン役員のチームを活用してきました。それらの役員は、奉仕活動の計画・実施においてクラブへの支援に尽力しています。

クラブは、地区の卓越性のコア・バリュー(中核的価値観)の一つに沿って、彼らが最も力を発揮できる分野を見極めるよう奨励されます。ライオンズがどのような活動に参加するのであれ、卓越性を示せば、地域社会に最も効果的な奉仕を提供したことで知られることになります。ゾーン役員は、体系的な評価を通してクラブが自分の強みを活かせる分野と地域社会のニーズを見極める手助けをし、ライオンズが全力を尽くして各自が奉仕する地域社会の期待に応えることができるようにします。

各クラブは奉仕のインパクトを強化するライオンズクラブ国際協会の戦略を受け入れ、グローバル重点分野の奉仕活動を監督するため役員が任命されます。新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の大流行がウガンダを襲ったとき、「災害対応及び救援のライオンズALERT」が発動されました。ライオンズ緊急時対応チームは、パンデミックの中、最初の救急隊として迅速に対応し、政府各局や当局者、保健省、病院、メディアハウス、人道奉仕団体などと連携して、被災者に救援物資と最も求められている支援を届けました。

ウガンダのライオンズクラブは、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症との闘いにおいて現地の対策本部に積極的に関わり、地域の委員会に参加しています。彼らはクラブが調達した資金とライオンズクラブ国際財団(LCIF)からの1万ドルの緊急援助交付金を活用して数多くの支援を行い、消毒液や個人用防護具、外科用マスク、フェイスマスク、手術着、ゴム長靴、その他多くの物資を提供してきました。様々な要因の中でも、とりわけパンデミックの中でライオンズが注目を浴びたことにより、会員数が急増し、2020年4月~9月の間に地区で4つのクラブが結成されました。

前地区ガバナーと保健省緊急医療サービス担当長官のジョン・バプティスト・ワニアエ・ナンボウ氏

前地区ガバナーと保健省緊急医療サービス担当長官のジョン・バプティスト・ワニアエ・ナンボウ氏

「私たちは、人々に生産的な毎日を送って生活の質を向上させる力を与えることによって、地域社会に変化をもたらすためのより素晴らしい機会へのゲートウェイとしてライオンであることのイメージを刷新することで、新会員のクラブへの入会、現会員の維持、さらには新クラブ結成までも実現しました」とダン前地区ガバナーは言います。「私たちが、困っている人を思いやることは自分自身を大切にするより良い方法だとすべての人々を啓発することができれば、世界をより良いものへと変えるために十分な力を彼らに与えることになります」

リーダーたちの取り組みと一貫した引き継ぎの準備により、411 B地区(ウガンダ)は永続的な変化をもたらし続けることができる状況にあります。


ビオラ・ジョビータは、ライオンズクラブ国際協会会則地域4および8のグローバル・アクション・チーム担当スペシャリストです。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、世界中の地域にさまざまな影響を与えています。私たちがどこにいても安全に奉仕できるようにするため、ライオンズは疾病管理センター、世界保健機関、または地方自治体のガイドラインに従う必要があります。あなたの地域で安全に奉仕するために役立つ情報ページ安全に奉仕するためにをご覧ください。